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2012-05-09

今からでも遅くない!Macbookを自力でSSD化




もうそろそろ新しいMacbook airがアナウンスされるかもしれないという状況ですが、あなたが既にMacbookを持っているのなら、SSDの価格が下がってきている今、MacbookのドライブをHDDからSSDに自力で交換してみるのも良いかもしれません。
以下、簡単な交換方法の説明がありますが、万が一お手持ちのMacbookが故障しても当サイトでは一切の責任を負うことができません。また、自力でのパーツ交換はAppleにおいても、保証対象外となる可能性がありますので、実行の際には自らの責任のもとで慎重に行ってください)




つい先日のことですが、私のMacbook(late2009)が突然、起動しなくなりました。もはやウェブブラウズくらいにしか使っていなかったラップトップだったので、使い方も購入当初と比べるとかなり荒くなっており、故障についての心当たりはいくつもありました。とはいっても、いざ使えないとなると急に寂しくなるもので、なんとか救い出す方法はないかとチェックできるところはチェックしたのですが、一向に起動画面のリンゴマークから進まず、どうやらHDDが逝ってしまわれた様子でした。

はじめはAppleに修理に出そうかとも思ったのですが、高額な費用を請求されるくらいならばHDDの中身はあきらめて、Macbook Airを買った方が懸命だろうと思いすぐに断念。とはいっても、Macbookをただのガラクタにするのももったいないし、Macbook Airの次期モデルもそろそろ出そうなので、ニューモデルを買い損なうのも癪だということで、既存のMacbookのHDDをSSDに換装し、さらにメモリも8GBまで入れてみることにしました。

以下は簡単な手順です。
(Macbookをあけて作業する際には静電気などに気をつけて、ゴム手袋などをはめて作業することをお勧めします)



まずは問題のMacbook(late2009)の様子。


事前にAmazon.co.jpで購入したもの。先が星型の精密レンチ(左上)、精密ドライバー(右上)、4GBのメモリ2枚セット(左下)、128GBのSSD(右下)。総額で17,000円弱でしたが、今ならSSDの値段も下がっているのでもう少し安く購入できるかもしれません。










まずはMacbookを裏に返して、8本あるネジを精密ドライバーで外します。ネジ山を壊してしまったり、失くしてしまわないように慎重に外します。


ネジを外してから蓋を慎重にあけると、中身はこんな感じです。3カ所の青い丸の部分にくぼみがあり、蓋をひっかけるようになっています。蓋をあけるときはその部分を意識しながら外して、閉じる時には同じように気を配りながら行うとうまくいくと思います。


1つ前の写真で右下にあるのがHDDですので、この部分を事前に用意しておいたSSDと交換します。ただ、そのままでは取り出すことができませんので、赤い丸の部分2カ所にあるネジを、精密ドライバー(背面の蓋のネジを外したものと同じもの)で外します。


2カ所のネジを外したら、黒い仕切りのような部分を垂直方向に持ち上げて、外してください。黒い仕切りを取り外したら、青い丸で囲んだ部分にある、透明のピラピラした部分をつかんでHDD本体を外します(HDDのコネクタはまだ接続されたままですので、勢いよく外すようなことはせず、ゆっくり持ち上げてください)。


赤い丸で囲んだ部分が基盤と繋がっていますので、指でゆっくりと外します。


こんな感じで外れます。


次はHDDに4カ所ついているネジ(HDDを固定するためのもの)をすべて外します。使用するのは、星型のドライバーです。ドライバーのサイズはT6で大丈夫だったと思いますが、一応、ご自身で確認しながら作業をしてください。


今度はHDDから取り外した4つのネジをSSDの方に付け替えます。もちろん、使用するのは同じドライバーです。


ネジをSSDにつけ終えたら、コネクタもSSD側に繋いでHDDがあった場所におさめます。


あとは、逆の順序で黒い仕切りを戻し、蓋を締めれば終了です。実際の作業時間としては30分もかからないと思います。

あとは、Macbookを買った時についてきたSnowleopard用のDVD("Mac OS X Install DVD"と書かれた灰色のディスク)をドライブに挿入します。

電源ボタンを押して、リンゴマークが出た瞬間にキーボードの「C」を押し続けます。


こんな感じの画面に切り替わったらキーボードから手を離し、使用する言語を選んでから赤い丸で囲まれた部分をクリックします。

「Mac OS X インストール」という画面が出たら「続ける」をクリック。その次の画面では、ソフトウェアの使用許諾契約についてですので、同意できたら「同意する」をクリックします。


すると、こんな画面が出てきます。選択できるディスクもなければ「インストール」の部分を押すこともできませんが、まだSSDが使用できる状態になっていないだけですので安心してください。


画面上部にあるメニューの「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ」を選択してください。


新しく出てきたウインドウの左側にいろいろ出ていますので、新しく設置したSSDを選択してクリックしてください。表示される名前は違うかもしれませんが、基本的にはHDDのアイコンのついているものだと思います。

選択すると、同ウインドウの右側になにやら出てきますので、フォーマットの部分が「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」になっていることを確認し、任意の名前を設定してから、「消去」と書かれたボタンをクリックして、SSDをフォーマットしてください。

消去が終わったらウインドウを閉じます。今度は2つ前の画像の部分でディスクが選択できるようになっているはずですので、選択し、OSをインストールしてください。

OSのインストールにはある程度の時間が必要ですが、基本的にはこれで終了です。


で、あとはコレ(メモリ)です。本当はSSDを設置するときに一緒に交換しても良かったのですが、インストールがうまくいくかどうかを確かめてからやりたかったので、私の場合はOSの再インストール後に交換しました。いずれにしても、メモリの交換に要する時間としては10分かかるかどうかという程度ですので、お好きな手順でやって頂ければ結構かと思います。
ちなみに、Appleが保証しているMacbook(late2009)の最大メモリは4GBです。8GBに増設しても認識することは他サイトの記事でも、実際にやってみたことでもわかっていますが、保証の問題もありますので、SSDの交換と同様に自己責任でお願いします。



再度、背面の蓋を開けます。今度は赤字で「メモリ」と書かれた部分に注目してください。


アップにするとこんな感じです。メモリを交換するのに特別な工具等は必要ありません。赤い丸で囲んだ2カ所をそれぞれ外側に開いてあげるとメモリが跳ね上がってきます。


上部のメモリを外すと、さらにもう1枚メモリが見えます。少し奥まっているので取りにくいかもしれませんが、1枚目と同じ要領で外してください。もし、やりづらければSSDを固定している黒い仕切り(HDD交換の時に外したもの)を外して作業するとすこしやりやすくなるかもしれません。


新しいメモリを2枚慎重に差し込めば完成です。メモリはしっかりと奥までささっていないとMacがエラーを吐く可能性がありますので、壊さないように注意しながら、しっかりと奥まで差し込んでください。あと、差し込む時にメモリの裏表にも注意してください。



以上で終了です。SSDとメモリの増設までのMacbookは酷くもっさりしていたのですが、起動も15秒程度で完了するようになり、アプリの立ち上がりも明らかにはやくなりました。メインマシンとしてiMac 27inch (2011 mid)モデル、搭載メモリ16GBのものを使っていますが、起動時間も含め、ウェブブラウジング程度ならMacbookの方が圧倒的に快適になってしまったくらいです。

重さはやはりMacbook Airにかないませんが、自宅でのサブマシンとして使い、外に持ち出さないという条件であれば、もう特にAirは必要ないのでは?と思ってしまったくらいです。(とはいっても、新型が出たらおそらく買ってしまうのでしょうけど・・・)

なんとなくSSDに興味はあるけど、また試してみたことが無い方や、Macbook Airは欲しいけど、予算が無かったり次のモデルを待ちたいという方、今からでも遅くありません!SSDへの換装、及びメモリの増設、試してみてはいかがでしょうか?