WWDC2012が終わりましたので、取り急ぎ簡単なレビューをお伝えします。
１：Macbook Air
まずはじめにアナウンスされたのがアップグレードされたMacBook Airです。外観はほとんど一緒ですが、中身は違います。おおまかなスペックは以下の通り。
11インチ、13インチともにCPUではIntel Corei7が選択できますし、ストレージも512GBのフラッシュストレージまで、メモリも8GBまで搭載することができます。USB3.0もついていますし、価格も￥84,800からと少しお安くなりました。
8GBのメモリがあれば画像や動画編集をしない限り、かなり快適に使えると思いますし、ストレージも512GBあればiCloudやその他のクラウドサービスが整ってきている現状を考えると充分だと思います。もし要領が足りなくなってもUSB3.0を経由して外付けのドライブと連携すれば高速でファイルのバックアップもとれますし、これはかなりよさそうですね！！
２：MacBook Pro
次に発表されたのはMacBook Proシリーズ。17インチのMacBook Proは消え、代わりに登場したのが15インチのRetinaディスプレイ搭載のMacBook Pro。
ラインナップとしては「MacBook Pro 13インチ」「MacBook Pro 15インチ」「MacBook Pro 15インチ＋Retinaディスプレイ」になります。
通常のMacBook Pro(以下MBP)とMacBook Pro+Retina(以下MBPR)ディスプレイとの大きな違いは以下の通り。
- MBPにはまだディスクドライブがついているけれども、MBPRにはついていない。
- MBPに載せれる最大メモリは8GBまで、MBPRは16GBまで。
- MBPに載せれる最大ストレージ容量は1TBのHDDか512GBのSSD、MBPRでは512GBか768GBのフラッシュストレージ。
- MBPRの方が薄いし、約500g軽い！
- MBPRにはHDMIポートがついているし、Thuderboltのポートも2つ！
- なんといってもRetinaディスプレイが美しい。
MacBook Air、MacBook (+Retina)ともに本日より発売。
３：OS X Mountain Lion
まず、驚きなのがその値段で、たったの$19.99（1,700円）。200以上の新しい機能が搭載されます。発売は今年の7月！
- Siriの代わりに"Dictation"がやってきて、どんなアプリにおいても話したことをタイプしてくれます。MicrosoftのWordでだって使えますよ。
- 新しいサファリでは、他のiOSデバイスともタブを同期してくれたりします。URLバーにはSmart Search（ブックマークなども含んだオートコンプリート機能）。
- "PoserNap"という機能では、Macを使ってない時にでもバックアップやアップデートを自動で行ってくれます。
- ケーブルを使わなくても、無線でMacのディスプレイをテレビや他のモニターに転送することができるようになります（これは便利！！！）
- iOSでおなじみのゲームセンターがMacにも登場。
- これもiOSでおなじみ、Notification CenterやiMessageもやってきて、iOSデバイスとの連携がより強固になります。
４：iOS 6
そして、iOS 6。本日よりディベロッパー向けに提供。コンシュマー向けは今年の秋頃。
- Siriがパワーアップ！（サポートする言語も激増）。BMW、GM、ベンツ、ランドローバー、ジャガー、アウディ、トヨタ、クライスラー、ホンダのメーカーでSiriをサポート。ステアリングから手を離さずにSiriを呼び出すことができます。
- FacebookがiOSに統合され、より連携が強くなります。
- 電話アプリでは、「通話」や「拒否」の他に「メールで返信」や「後でかけ直す」という選択もすることができるようになります。またGPS機能を使って、現在いる場所から移動したら、電話をかけ直すことを忘れないように通知がくるようにすることもできます。
- 寝ている時や忙しい時に着信をしないようにすることができます。といっても、もちろんiPhone自体はメールや電話が来たことを認識しているので、時間ができてからしっかりと見直すことができます。電話がしつこくかかってくるような緊急時には、iPhoneもそれを認識して、こちらがわかるように通知してくれます。
- FaceTimeがWi-Fi環境以外でも使えるようになります。
- 地図マップではGoogleマップが排除され、Apple自前の地図アプリが後を担います。Flyoverという新機能では、独自の3D航空写真をみることができます。
と、おおまかにはこんな感じでした。iPhone5はあまり期待していませんでしたが、新しいiMacやMac Proがまったくアナウンスされなかったのは意外でしたね。今後、プロフェッショナル向けにはMacBook Pro+Retinaで勝負という感じなのでしょうか。
とにかく、一般ユーザーであれば本日から発売のMacBook Airは買いだと思います。おそらく私自身もそう遠くない未来に買うんだと思います。
MacBook Proは・・・まぁ、そもそもMacBook Proが欲しいと思っていた人なら無難に良いと思います・・・正直、個人的には既にiMacとMacbookがあるので、通常のMacBook Proを買うくらいなら、MacBook Airを買った方が幸せになれるのが目に見えているので買いませんが、「メインのMacが1台だけ欲しい！けど、そんなに予算は多くない」という人であったり、学生さんなんかには良いのではないかと思います。
MacBook Pro+Retinaについていえば、カメラマンや画像・動画編集を生業としている人には必須アイテムとなりそうですね。もちろん（私自身を含む）一般ユーザーにだって綺麗な画面やHDMIポート、薄い筐体は魅力ですので、予算に余裕があれば素晴らしい相棒となってくれること間違い無しです。これはちょっと欲しいかも。
でも、今ちょっとApple StoreでMacBook Pro+Retinaを欲しい感じにカスタマイズしてみたら、Applecare Protection込みで312,601円でした。勢いで買うにはちょっとしたお金ですよね。ますますMacBook Airが売れそうですね。
ちなみに、今Macを買ってもOS X Mountain Lionはインストールされていませんが、発売され次第無償でアップグレードすることができるということですので、その辺は安心して購入してくださいね。
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